引越し

今回の遠征でデンマークの隊員から影響を受け、帰ってきてから動き始めた引越しプロジェクト。家探しで時間がかかったけれど、やっと、目途がつきそうです。 ということで、11月に予定している引越しが終わるまでは、いままで以上にゆっくりペースの更新と…

フランツの贈り物

フランツはオーストリアから参加した42歳。黄色に近いブロンドの髪をして、色白だが、お酒のせいか日焼のせいか、いつも赤い顔をしている。 オーストリアでは森の中の一軒家に住み、家からほど近い会社で技術者として働いているのだという。平日は、いやな…

南アフリカ

今回の隊には、南アフリカからの隊員が6人参加していたのだが、私は出発前から彼らに会うのが楽しみだった。いままで、南アフリカに国籍をもつ人と出会う機会がなかったし、まして彼らがどのような嗜好で、普段どんな山登りをしているのか、ということに興…

隊長の目

今回の隊長であるアンドレーは、透き通って突き抜けてしまいそうなブルーグレーの目が印象的なロシア人だ。いわゆる、米国などで見る青い目とは違う色をしている。どこかでみたことのある目だなあ…と思い出したのは、ハスキー犬の目だった。同じ極北の犬でも…

テントメート

高所登山をする際、通常、私はベースキャンプに一人用テントを持参してゆっくり過すようにしているのだが(ベースキャンプの一人用テントで、大好きな音楽を聴きながらゆっくり本を読む…これぞヒマラヤアソビの醍醐味とも言える楽しさの一つであります…私は…

Suspicious…スペインの癒し事情

どこにいっても、すばらしく魅力的なキャラクターの人というのはいるけれど、今回の隊で甲乙つけがたい中、私の中で一番をつけるとしたら、やっぱりスペイン3人組の一人、30才のアルハンドロだ。軒並み身長が180とか190センチくらいある隊員の中で…

フランスの休日事情

今回の遠征で、私は専らスペインの3人組と一緒にずっと行動を共にしていた。詳細は日記に書くとして、30台前半の、エネルギー溢れる彼らと共に行動するのは、私にとっては久しぶりの「合宿気分」だった。「高所では決して無理をしません」と常日頃主張し…

コモンセンス

今回の遠征では、自分という人間を表現するときと、他の隊員に対して自分が判断を下すときに、何度も思い出した言葉があった。それは、10年以上前に、ミネソタで約半年にわたる犬ぞりの訓練を受けているときに、犬ぞりのノウハウを教えてくれたポールから…

家をさがす

帰国してから1週間が過ぎた。登山中の時間の密度は、いうまでもなく凝縮されて濃密で語り尽くせないと思えるほど私にとって大きな経験だったのだが、帰ってからも1週間とは思えないほどいろいろなことが起きた。 そのうちのひとつは、家を探すというもの。…

サーシャの写真

ロシアからメールが届いた。仲良しになった隊員のサーシャからだ。サーシャの本名はアレクサンダー。ロシアでは、アレクサンダーという名前の人を愛情を込めてサーシャと呼ぶらしい。彼は私以上に英語があまり得意ではない。それでも「わたし ロシア かえっ…

社会復帰

社会復帰(お仕事)1日目。いつも不思議に思うのは、会社に行けば会社での私に、案外すぐ戻ることができることだ。もしかして、分裂的なのかもしれないと思うほど、別々の自分を演じ分けることができるような気がする。 家を出て、電車に乗り、会社へ到着し…

日本に到着

カシュガルを16日に出発してウルムチを経由、広州の空港にてビバーク(!)後、本日の午後に日本へ戻りました。 手元にある温度計は35度、湿度はわかりませんが、暑い。この蒸暑さで、一気に夢が覚めて現実に引き戻されました。不在中の郵便物やイーメー…

それぞれの国へ

翌日に帰国するフランツをカシュガルに残して全員ウルムチへ。お別れの日だ。ウルムチから、それぞれの帰路へ。ロシアへ行くもの、北京へ行くもの、そして私は広州への便を待つ。淋しいが、なんだか暖かい気持ちでお別れ。きっと、みんなとはまた会うだろう…

カシュガル

私が予約していたカシュガル発の飛行機は、なんと飛行機自体がキャンセルされており取り直す羽目に。なんとか、手続きは無事完了。最後の晩餐。つづく

カシュガル

カシュガルでの生活はとてもリラックスできる。大体パターン化されてきていて、それぞれ市場を訪ねたり、荷物をまとめたり、インターネットカフェに行ったり。そして、キャラバンカフェで落ち合って美味しいコーヒーを飲む。つづく

I am back in Kashgar!

Now I am back in Kashgar! Unfortunately we could only get to 6500m and could not make summit but had a great time with all my members. I will be back to Japan on 17th and continue to write slowly about this experience. Thank you for follow…

カシュガルへ

登頂はならなかったが、無事に全員が下山したことはなによりだ。早速、荷物をとりまとめ、下山の手配が整い、カシュガルへ向けてバスで移動する。つづく

ベースキャンプ

天気がよくなかったことと、食糧に余り余裕がなかったことで一回目のアタック後C2には残らずベースキャンプへ返ってきた。二次隊の成功を祈りつつ、ベースキャンプでレストする。つづく

頂上アタックへ

いよいよ頂上へ向けてアタックだ。天気は上々、みんなの意気も上がっている。ラッセルの嵐。みんなで判断しながらルートをとっていく。緊張感、計算。途中から降雪、天気が悪くなる。つづく

頂上へ向けて出発(C2)

朝、空気がきりっと冷えている。天気が回復したようだ。降雪の後の景色は、美しい。ラッセルをしながらC2を目指す。つづく

降雪で停滞(C1)

一日のレストで意気込んで出発したにもかかわらず、C1では降雪につかまりなんとレストとなる。狭いテントの中で日記を書いたり読書をしたりして時間を潰す。つづく

頂上へ向けて出発(C1)

フランツとクラウスにあわせるため、打ち合わせの結果、1日のレストでアタック体制に入ることにする。一次隊と二次隊にわかれる。私たちスペイン日本チームは一次隊を希望した。つづく

レスト

幸せなレストの日。ただし、アタック体制に入るための準備の時間でもあり、ちょっと緊張感もある。つづく

ベースキャンプへ

さっさと、ベースキャンプへ下ることにする。つづく

荷上げに出発(C2)

C2で一泊しようと荷揚げ。チームを組んでいたスペイン人たちは、荷揚げだけで、C1へ下るという決断をする。荷物の重さの違いもあり、途中から彼らについていけなくなる。彼らは、先頭を切ってラッセルしC2の場所を決め、早々に下山をしていった。私は、久し…

荷上げに出発(C1)

今回は、C2設営に向けてC1へ出発だ。つづく

レスト

天気の良い日のレストは本当に楽しい。干し物をしたり、本を読んだり、洗濯をしたり、幸せなひとときだ。つづく

BCへ

c1宿泊の初日は、それなりに苦しい。夜が明けるとともに、みんなで早々にBCへと下る。つづく

C1設営

スペインチームのみんなと団体装備を分け合い、C1を設営しにゆく。途中、隊長を中心にルートを探しつつ、リッジ上の雪線に良い場所を見つける。合宿のような状況。つづく

ルートの偵察

氷河をどう越えてルートをとっていくか、上部が見える丘の上に上ってみんなで検討しました。 つづく