出発前最後のヨーガ

 今日は、出発前最後のヨーガの日。普段、遅れ気味な私だが、今日は教室に一番のりし、みんなが集まるまで冷房を入れて部屋を冷ましておく。
 教室ではまず、足の裏からゆっくりとからだをほぐし始める。家で一人でヨーガをやるときにいつも端折ってしまう部分だ。こんな風にゆっくりとほぐすことに集中できるのは、教室ならではだと思う。足や、首の関節は特に念入りに行う。次に呼吸法で内臓をほぐし、丹田かまたは眉間に意識を集中して気持ちを落ち着かせていく。
 40分くらいかけて体と心の準備が整ってから、やっとヨーガのポーズに入る。体をねじったり伸ばしたりを通じて、緊張と弛緩を繰り返していく。じわりじわりと体が温かくなり、汗がにじむ。血液の流れなのか、気の流れなのか、なにか体を巡って流れているもが速くなり遅くなり変化していく様子が感じられる。今日は、いつもよりも自分の体をじっくりと感じられる気がする。いや、感じるというのとは、ちょっと違うのかもしれない。冷めた目で、第三者的な視線から、体を見つめる感じだから、観察の方が近いかも。首や体側の曲がり具合や、足の裏の緊張具合、背中の張り具合が、富士山や低酸素室やその他もろもろの生活すべての表れなんだなあ、なんてことを考えたりする。考えたりしているうちは、集中していないのかもしれないけど。しかし、そんなことを考えながらやっていると、生活も整えなくちゃならないし、器としての体をもっとメンテナンスしてあげなくちゃな、などという気になる。
 最後の自律訓練法では、ぐっすり眠ってしまった。お陰で、疲れはどこかにいってしまったようだ。すっと、気持ちよく再生した感じになった。