アミューズ・トラベル再び

 今日は、再びアミューズ・トラベルの低酸素室をお借りする日だ。途中、差し入れのお菓子を買い込んで、急いで四谷方面へ向けて急ぐ。
 前回の成果を楽しみに、30分安静にしつつ本など読んでから、2時間近くエルゴメーターで自転車漕ぎ。9分楽に漕いで、1分だけ最大負荷×毎分50〜60回転で心拍数を150まで上げていく。安静時は、SpO2が90%台なのだが、エルゴメーターをはじめると軽い運動でも80%台になっている。追い込みのインターバルは、一昨日に比べて、格段に楽になっている!途中から2分はいけるかも、とも思ったがやっぱりくるしいのでやめておく。追い込みで心拍を150まで上げたあと、弱い運動に切り替えるのだが、5分経過しても心拍は90〜100と高いまま。戻りが遅いのは、前回とあまり変わらない。ただ、心拍を戻す際に、昨日雑誌で見つけたピラティスの呼吸法(腹式呼吸だが、下腹部よりも、横隔膜を体側から背中にかけて広げていくやりかた)を試してみる。すると、運動時に80%台を超えなかったSpO2がみるみる上がりだし、なんと、96%まで上がった。面白がって、下腹部を大きく膨らませるような腹式呼吸などバリエーションを試してみる。どれも、普通呼吸よりは明らかに効果があり、とくに、インターバルで定常時に戻すときの激しい息に合わせて腹式呼吸をすると、確実に90%台に上がっていくことがわかって面白かった。
 ただ、ピラティス型の腹式呼吸は、慣れないせいか、喉の奥があとでざらざらして咳がでてきた。慣れていないので、無理はできない。そういえば、山には咳止めも買って持っていこう。
 山で心拍数が150〜160台に上がっても継続してがんがん上りつづけられるのに、エルゴメーターだとここまで心拍を上げたら1分が限度。この差はなんだろう。慣れた運動形態では、筋肉の動かし方や、バランスの取り方の無駄が少ないから、運動が続けられるのだろうか。そんなことを考える。それから、心拍を上げて楽になるのは、私が歩きながら腹式呼吸まがいの大きな呼吸をしているからかもしれない。SpO2を上げるのに役立っているのではないか。先日、鹿屋体育大学で行ったヨーガの呼吸法は、ゆっくりとした腹式や完全呼吸だったが、ゆっくりとした腹式呼吸より、激しい運動直後の、ふいご呼吸のようなリズムの早い腹式呼吸の方が、一気に血中に酸素を送り込めるのかもしれない。もっと楽に、もっと強く、高所を登れるようになったら楽しいだろうなあ、などと妄想しながらペダルをひたすら踏む。10時に低酸素室を失礼するが、まだ、オフィスには若い社員の方が何人も残ってお仕事をしていた。恐縮です。