富士山頂上宿泊

mimibook2005-07-10

 夜は、吐き気も頭痛もないが、なかなか寝付けない。背中が張って、不快感があるのだ。雨と強風が窓をたたく音を聞きながらうつらうつらする。
 小屋には若くて気さくな女性が2人いて、昨日はあっさり親切にしてもらった。向こうからなにかやってくるということはないのだが、こちらが、濡れ服を着替えたいと相談すれば、親切に奥を使っていいよといってくれるような感じ。山で女の人に会うのが、こんなに安心感があったんだな、と改めて実感する。今度、山で困っている女性を見たら、親切にしてあげられるかもしれない。心強かった。2時ころから、雨はやんだが、風は依然として強い。
 夜中3時になると、いきなり明かりがついた。布団を手際よくさっさと片付けると、こんな天気だというのに、ご来光のために登ってきた人々で外はごった返している。小屋へと呼び込み、次から次へと暖かい食べ物の注文が行き交う。ラーメン(800円)、トン汁(800円)、おしるこ(600円)…。いい値段なのに、みんな次から次へと注文している。さすがの商売っぷりだ。
 おまけに、ご来光のためにやってきた人たちはみんな元気で、高山病の気配をさせた人は見当たらない。すごい。外国人などは、半袖で顔を赤くしてエキサイトしているし。こんな状況に順応できないのはおそらく私だけだったようだ。ひとり、眠そうで不機嫌な顔をしていたと思う。 
 前日から小屋の方々には親切にしてもらったが、私の様子をみて心配してくださったお兄さんが、400円するお茶をただで入れてくれた。ありがたいというか、恥ずかしいというか。不機嫌が顔に思いっきりでていたに違いない。ごめんなさい。
 日が昇りはじめた5時ころ下山開始。しゃりバテ気味で、疲れを感じながら歩いて7時頃5合目着。早速、モーニング(1000円!)を食べて、元気を取り戻す。
 今週末も、眠れない夜を過してしまった。果たして効果があるのかどうかが気になるところだ。