会社の帰り道

 仕事帰りに新宿のアクロス(マップツアー)へ立ち寄り航空券手配に必要な書類の提出をする。今回初めて、アクロスのオフィスに行ったのだけれど、働く人は、ほとんど外国人で驚いた。それも、アジア系のタイ、ベトナム、インド、中国人のスタッフ。お客も、日本人の中に外国人のヒッピー系の方も混じっていたりして、不思議な空間だった。どういういきさつで、どういった待遇で働いているのか、とても興味があったが、聞けなかった。

 以前新疆に行ったときもそうだったのだが、中国の国内線の航空券は値段が高い。格安航空券でも、高い。知り合いの、旅行会社に勤める方に安く入手する方法についてご相談したのだが、それでも、アクロスのような格安航空券の値段とほとんど変わらなかった。北京など主要都市で、1週間程度のフィクスチケットであれば、結構安いものも出ているようだ。私の今回のチケットは、成田〜広州〜ウルムチカシュガルの往復で、なんと18万円もかかってしまった。安くする方法としては、日本から中国に入る飛行機だけ往復で用意し、あとは、現地に入ってからチケットを購入すると安くなるのだが、リスキーなので、さすがにできなかった。

 今回は、「できるだけ時間をかけずに安く」をテーマに航空券を手配した。有給ぎりぎりで行って帰ってくるので(今年の夏を終えると、有給は年末まで2日しか残らない)、行き帰りに無駄な時間を使いたくなかったからだ。カシュガルまで入るには、どうしても、日をまたいで2日間が必要で、それは仕方がなかった。しかし、「時間をかけず」というテーマに固執しすぎてしまったかもしれない。広州からウルムチ到着が夜中の1時40分で、ウルムチカシュガル行の出発が朝8時5分の飛行機で、OKを出してしまった。今までも、飛行場でごろ寝してトランジットをやり過ごすことを何度か経験してきたこともあるから大丈夫、とは思ったものの、そんなことをやったのはずいぶん昔のことだった。チケットは確定してしまったし、行き帰りにそれ以上時間をかけることはできないんだから、と自分に言い聞かせる。せいぜい出発までに、心持をトランジットモードに覚悟しておかなくてはならない。

 今回は、ビザの手配も旅行会社にお願いしてしまった。もちろん、自分で行けば勉強にもなるし、お金もかからないのだが、6千円で代行してもらう。

 手配を早々に済ませて、今日は、ヨガのクラスへ急ぐ。背中と両足の裏側に柔軟性がなくなっているのを感じる。それでも、集中して伸ばして、伸ばして弛緩して(ヨガでは、力を入れるだけではなく、弛緩することも重要な要素になる…いつも、相反するものが同時に存在することで意味を持つという『陰陽』の世界を体が感じる瞬間だ)疲れているのか、最後の、自律訓練法では、ぐっすり寝入ってしまった。